薬効のある植物たち

春を告げる爽やかな香りには素晴らしい効能効果が。

季節の香りをたっぷり香る

今年も春を告げる沈丁花(ジンチョウゲ)の季節がやってきました。

 

ジンチョウゲは、夏のクチナシ、秋のキンモクセイと並んで「三大香木」と言われる香りの良い樹木の代表で、中でもこの沈丁花は一番遠くまで届く強い香りをもっています。

 

近年の分析によると、この香りには、何と120種類もの香気成分が含まれていることが明らかになっています。

 

中でも最も有名なのが「リナロール」という成分。

これは気分を和らげ、精神的に疲れている時に気持ちを落ち着かせるという効果があります。他にレモン、ベルガモット、スズラン、バラなどにも含まれていて、鎮静作用、抗不安作用、抗菌作用、抗ウイルス作用などの効能があります。

 

良い香りには思わぬ効能効果が。

「抗菌」「抗ウイルス」おまけに「抗不安」とくれば、まさに今。

新型コロナウイルス騒動に疲れた心や体に最適な香りではないでしょうか。

お庭に1本植えてあれば毎年楽しませてくれますし、何本かをカットして室内に飾れば、部屋中に爽やかな春の香りがただよって、うっとうしい気分も晴れていきます。

 

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漢方薬としても使われる薬効成分

 

又、沈丁花のあのピンクの花びら(実は花びらではなくガク)は、瑞香花という漢方薬で、歯痛、咽喉痛、乳がん初期、神経痛などの薬にしました。

民間療法としては花を煎じて、歯痛や口内炎の際に使ったようです。それだけ抗菌作用や鎮静作用があったわけですね。

 

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簡単にできる沈丁花栽培のポイント

 

沈丁花は雌雄異株ですが、日本ではほとんどが雄なので実がつかないため、挿し木で増やします。挿し木の適期は4月と7~8月。前年に伸びた若い枝を切り取り、葉を2~3枚残して土に挿します。

 

その時、水の吸収面積を広くとるために切り口を斜めに切り、湿らせた培土に枝を挿します。あとは、10cmほど発根するまで、土が乾かないように水やりをして管理します。

この時の水に「アルム純」を少し入れて1,000倍希釈にした水を与えると、発根が旺盛になり、素早く元気な苗づくりができます。

 

2~3ヶ月して充分に根が生えたら、1つずつ鉢や地に植え替えて育てていきましょう。移植の際も「アルム顆粒」や「アルム純」を与えると根付きが早く、元気に成長させることができます。

「アルム顆粒」は小さじ一杯を根回りに。「アルム純」は発芽の時と同じ1,000倍希釈にした水を与えます。

ぐんぐんと元気に育つ植物を見つめていると、間違いなくパワーをもらえますし、

外の新鮮な空気を吸うと気分転換やストレス解消にもなって一石三鳥くらいの効果がありますよ。

 

庭に1本あると嬉しい沈丁花

 

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ちょっとビックリの注意点

 

沈丁花の花には薬効成分がありますが、赤い実や根、樹液などには毒性があります。その毒性は部位によって違いますが、樹皮や樹液に触れると、皮膚にかゆみや水ぶくれができてしまう可能性があります。

 

日本にはほとんど無いと言われる雌株にできる真っ赤な実は、誤って食べてしまうと下痢や嘔吐、最悪の場合は心臓障害を起こす可能性があるほど。滅多にお目にかかれませんが、子供やペットが間違えて食べたりしないよう、沈丁花に赤い実を見つけたら要注意ですね。