「有機」とは「無機」の対義語で、生物(命)だけが作り出せる「炭素」を含む化合物を指します。
農業で使われる「無機」は、化学肥料や農薬など化学的に合成された無機質化合物を使った栽培方法を指し、植物がすぐに吸収するため即効性があるのが特徴です。
ただ、過剰な使用などによって地下水汚染など環境や人に害を及ぼすこともあります。
「有機」は天然の原料を発酵・腐熟など自然な方法で植物が吸収しやすい形にした資材(堆肥や有機JAS別表認定資材など)を使った栽培方法のことを指します。天然物は高分子なので、微生物の力で分解するという工程が必要なため、緩やかに効果を発揮します。そして、微生物によって必要なだけ分解されるので、環境や人に害を与えることが少ない方法と言えます。