近年大きな問題となっているサツマイモ基腐病は、ヒルガオ科(主に甘藷)に糸状菌(しじょうきん=カビ)が寄生して起こり、葉や株元が変色して、進行すると芋が腐敗、株全体も枯死する病害です。東南アジアから台湾へ、そして沖縄、鹿児島と、全国的にも広がりを見せています。
未知の病害なので対応できる農薬もなく、勢いを止めることができていないのが現状です。
特にひどい被害が焼酎用芋(黄金千貫:こがねせんがん)です。鹿児島、宮崎の酒造メーカーも大変な危機感を持っており、両県の行政も大切な県産品を守るため対策に頭を悩ませています。
この状況下、私たちアルム農材にも、生産法人様、農材商社様、種苗メーカー様などからお問い合わせをいただき、2020年、2021年、2022年と高密度の有機微生物資材の提供、検証を行っています。
私たちアルム農材は、有機資材メーカーとして時間は多少かかっても、やはり天然物からできた微生物土壌改良材で対応するのが、長いスパンで考えると良いのではないかと考えています。
一定の病原菌をやっつけるというよりも、土壌のトータルバランスを整えていくことで、じっくり自然なかたちで病害を抑えるという方法です。
救荒作物として多くの人々を救ってくれたサツマイモを、この大変な病害から守り、また安心して栽培し食べることができるように、これからも力を尽くして行きたいと思います。
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座右の名 : 水五則
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